専攻の特性について

修士課程への進学

  • 自然環境学専攻は「自然環境学のリテラシー(一般教養)を持つ人材の育成」をミッションに掲げており,一般の大学院に比べて講義や実習が多くなっています。「大学院生にもなって授業かよ!」と思う方もいるでしょうが,環境学全般を効率よく学べる,就職活動に配慮した教育スケジュールが組まれている,教員の専修免許を取得できる仕組みがあるなど,修士卒業後に就職を目指す方には充実したカリキュラムだと思います。
  • 研究者を目指す人からは「必修科目やゼミが多すぎて研究する時間が足りない!」という嘆きも聞かれます。しかし,講義はどれも将来のサバイバルにきっと役立つ内容で,長期スパンで研究人生の戦略を考えられる方にはお勧めできます。もちろんM1からビシバシ論文を投稿してる方もいて,研究者になった卒業生も多数です。
  • 自然環境学専攻には異分野の研究者と相談しやすいという特長があります。学際的なテーマをやりたい方には,この点は大きなメリットといえるでしょう。その反面,類似テーマの研究者密度は高くありません(分野にもよるけど)。この点は,周囲のテンションに背中押されたい人には不満かもしれません。逆に,目先のライバルに惑わされたくない人はむしろ伸びやすい環境といえます。

博士課程への進学

  • 必修科目はほとんどなく,授業や実習で拘束される心配はほぼありません(もちろん希望すれば各種の授業を履修できます)。ただ,博士課程一年次の学期期間中は火曜日に時々開催されるコースゼミに出席する必要があります。若干面倒かもしれませんが,他研究室の人と研究相談したり異分野に詳しくなったりするメリットがあります。二年次以降は,研究室の活動以外はほぼフリーです。

>> 次のページ