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一般公開 2025

今年の一般公開は 10/24(金) 25(土) の二日間です。野外調査とシカ管理合宿と論文投稿、&新学期の合間を縫って鋭意準備中です!!

本専攻の出し物は:

大評判の骨展示はさらにパワーアップ/缶バッジガチャには海の珍しい生き物たちが参戦/絵本やVRによる次世代の環境教育も/写真やビデオで院生の日常を紹介/さらに!土曜日の環境学入門講座では蘭光先生が着生植物のスペシャルトークを披露~!

…問題は間に合うかどうかだけです。お誘い併せてお越しください。

(10/9追記:蘭光先生の公開講座チラシ、こちらです!)

試験地日誌(7月)

花がない時期なので (?) 実験区の様子など。下は前回キョンと会った調査地の様子です。写真奥の明るい所は、2008年春に伐採した後、シカ柵を張らずに経過を見ている区画です。すっかりアカマツ林になりました。

暑苦しい夏にはさわやかでよい…

アカマツは有機物堆積の薄い立地に生育する植物です。シカに比較的好まれず、他の植物が殆ど食われてしまうシカ密度でも、割と生き残ります。写真の場所は比較的急傾斜なので、シカの影響で植物が生えられないと、堆積物が流失して地面が露出がちになります。こうしてできたアカマツ向きな立地に、近くの母樹から種子が飛んできて、天然アカマツ林のできあがり(まあ17年かかっているのですが)。

上の風景を拡大すると、手前と奥にアカマツの梢端がみえ、間に挟まるようにカラスザンショウの梢端が見えます。カラスザンショウは、伐採後にシカ柵で囲った区画の林冠部です。

カラスザンショウの下の林床は、こんな感じ:

おなじみのヒサカキやスゲが繁茂しています。近くにスギ植林地があるので、よく見るとスギも生えてます。一方で、アカマツはこの柵内には全然見当たりません。

このように、シカは伐採跡地の森林発達の方向性を変える力を持っています。一方で、房総半島のように生産性の高い環境では、シカがそれなりにいても、伐採跡地は最終的に森になっていきそうです(木の種類は伐採前と違いますが)。

(↑今回のサービスショット)